エベレスト登山史

 世界最高峰エベレスト(8848b)は、中国チベット自治区とネパールとの国境に聳える山で、チベットではチョモランマ(大地の女神)と呼ばれ、戦前英国隊によりチベット側から8回、戦後ネパール側から3回の挑戦を退け、1953年にやっと英国隊によりネパール側から初登頂されました。この山の地形は頂上から南に2kmの南東稜がのび、初登頂はここからなされました。また西に5.6kmの西稜がのび、1963年アメリカ隊により登頂されました。最後に残った北東稜は、北東にラ・ピューラまで5.5km尾根が延びているますが途中から北に支尾根がでており、1960年に中国隊によりこのルートから登頂されました。近年、エベレスト北面にも多くのルートが開拓されるようになり、ルートの呼称が変更されました。1988年、「ナショナルジオグラフィック」発行のエベレスト周辺図(二万五000および五万分ノ一)に、従来の北東稜が北稜、東北東稜が北東稜、北壁が北西壁に改められわれわれもその呼称に従いました。